友人のお父さんが、亡くなりました。
年の終わりのことだったといいます。
私が所属していた部活では、試合やイベントがあるごとに、親御さん達にサポートしていただきました。お父さんもよく応援にきてくれていました。
白状すると、お父さんの顔がぼんやりとしか思い出せません。
それぐらい長い間、お父さんにお会いすることもなく、過ごしてきました。
でも、友人がお父さんを大好きだったこと。
お父さんも友人のことが大好きだったこと。
それだけはとてもよく覚えています。
暑い夏のグラウンド。
お父さんたちの応援の声。
よく試合に負けては、顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら
「ありがどうございまじだ!!!!!」と応援や送迎に感謝したこと。
まぎれもなく、あの頃の経験が今の私をつくり、支えてくれています。
直接感謝を伝えられなかったことを申し訳なく思う気持ちと
友人は今、どんな気持ちでいるのだろうと思うと、かける言葉も見当たらない自分が情けなくなります。
そして、このことを、当時私よりも関わっていたであろう両親に伝えることをためらう自分がいます。
私たちの人生ってなんなんでしょうね。
考えても分からないけれど
どうやら本当に時間に限りはあるらしい、ということが、
どうやらこれだけは真実であるようだ、ということが、
だんだんリアルになってきて心の奥がつんとします。
やりたいことを、思いっきりやらないといけないですね。
愛してる人に、愛していると、言わないといけないですね。
お父さんが最後に教えてくれたことに、あの頃のように言いたいです。
「ありがとうございました!!!!!」と。
今日は、いつもよりも、ぎゅっと娘を抱きしめて眠ろうと思います。